Wikipediaの記事を適当にたどっていくのが趣味だ。適当にリンクを辿っていき、全く知らない知識に出会うのが楽しくてやっている。
この前「鯨骨生物群集」という言葉に出会った(Wiki:鯨骨生物群集)。なんでも、クジラの死骸を中心に出来上がる生態系をそう呼ぶらしい。
学術用語なので古くからある単語と思いがちだが、鯨骨生物群集が初めて発見されたのは1987年とのこと。自分が生まれる前の話ではあるが、1900年代の後半ということもありかなり最近のことに思える。
発見場所はカリフォルニア沖の水深1240mという記述を見て納得がいった。人類が水圧に耐えうる技術を獲得したのがそのくらいの年代なのだろう。
クジラはその死骸が分解されるまでに数年もかかるらしい。日常的な感覚だと腐敗は数日というスケールなのが当たり前だが、クジラほどの大きさになると数年というスケールにもなるのか。
そして死骸の分解に集まったものやその分解者を餌とするものが集まり、生態系を作る。自分の体で1つの世界を作ってしまうとは、そのスケールも段違いだ。
昔から巨大な海洋生物にはロマンがあると思っていたが、その巨体から生態系ができることはファンタジーだと思っていた。冒険譚なんかでよく見かける設定だ。巨大な竜の骨を住処にしているとか、そんな設定。
ファンタジーには及ばないが、現実でもあながちあり得ない話ではないらしい。
たまにこういうことを知ることができるのが、Wiki巡りの良いところだなと思いつつ、今日も適当にリンクを飛んでいく。