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【オススメ理系書籍】理系なら読んでおきたい本

2021年1月17日

理系出身の人間として、今まで理系チックな本はそこそこ読み進めてきた。

その中で、個人的に感銘を受けたものや、もっと若いときに読んでおけば良かったと思ったものを勝手ながらいくつか選んだ。

「理系なら読んでおきたい本」と題して紹介していこうと思う。

 

目次

 

①科学者と世界平和/アインシュタイン

アインシュタインが1947年に国連総会に提出した書簡の内容をまとめて書籍にしたもの。彼が平和についてどのように考えていたのが分かる。

アインシュタインが相対性理論を発想するに至った経緯についても触れられている。物理学の常識を大きく変えた、彼の頭脳の一端についても覗ける内容になっている

おすすめポイント

理系学問に携わる者としてどう生きるか、平和も含めた大きなスケールで物事を考えるきっかけになり得る本。

ただし、後半の相対性理論主体の部分は難しい議論が多いので注意。その部分は読み飛ばしてしまって、あくまでアインシュタインという偉大な物理学者の平和思想を知るために読むのが良いかもしれない。

 

②世界のたね 真理を追求する科学の物語/アイリック・ニュート

人はなぜ科学を追究してきたか?というところを出発点に、科学の歴史について紐解いていく本書。歴史上の科学者達がなぜ研究を進めてきたか、その裏にどのようなドラマがあったか語ってくれる。

おすすめポイント

科学の歴史背景を知ることで、一見意味の無さそうな学問の意義についても理解できるはず。自分の研究にモチベーションを失いがちな人にこそ読んでほしい本。

 

③人はどのように鉄を作ってきたか/永田和宏

いまや人類に欠かせない素材となっている鉄。その製法について詳細に語ってくれる本書。

鉄の製法は鉄鉱石をただ溶かすだけ、というイメージが先行するかもしれないが、鉄の性能を用途別に引き出すために培われた様々な科学技術や手法を理解できる。

おすすめポイント

産業の基本素材である鉄の性質や製法についてざっとではあるが理解できる。鉄はどんな工業分野でも必須の素材なので、知識の下地を整えておけば後々役立つはず。

 

④生物と無生物のあいだ/福岡伸一

「生命とは何か」という一見哲学的な問いに、生物学的視点から語ってくれる。

平易な文章で生物学の概要について書かれており、生物を学んでいなかった人でもスラスラと、かつ興味深く読み進めることができる。

おすすめポイント

生物学や生命観の一端を理解できるようになる本。学生時代に生物を学ばなかった人こそ読んでおくべき。

 

⑤大栗先生の超弦理論入門/大栗博司

物理学の統一理論と言われる超弦理論について、分かりやすく語っている本。

物理的な現象についても、数式などはほぼ省き、経済に例えるなどして理解しやすいよう工夫がされている。

おすすめポイント

超弦理論は全ての物理法則を統一する理論。超弦理論の概要を知ると、物理法則が、そしてこの世界までもがそうなるべくして作られたことが分かる。そういった物理学の美しさに気づけるだけで読む価値がある。

 

最後に

以上、計5冊を紹介してみた。他にもちょこちょこ読み進めている本があるので、今後も追記していこうと思う。

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