(成人式のフリー画像が無かったので、適当に振り袖っぽいフリー画像を挿入してみた)
今年はコロナの影響で成人式の開催にも一悶着あったようだ。自治体によっては成人式自体を開催しなかった所もあったようだし。
もう何年も前のことになるが、自分が成人の日を迎えたときのことを思い出してみる。バイトしてたなぁ。
そう、成人式に出ていないのである。なので成人式がどういうものなのか、雰囲気が分からない。
なぜ成人式に出なかったか
当時の自分は成人式というイベントに全く魅力を感じていなかった。出る意味を感じなかったから出なかった、これが全て。
高校は自宅から2時間弱の所に通っていたので、小中を共に過ごした地元の友達と遊ぶこともなく、疎遠になっていた。
地元で唯一付き合いの続いていた友人も「俺は成人式には出ないかな」と同意見だったので、かなり軽いノリで成人式に出ないことを決めたと思う。
それで成人式の当日何をしていたかというと、バイトをしていた。塾講師のバイトだ。
成人の日にはバイトをしていた
当時一人暮らしの大学生だったのだが、親から仕送りも学費も一切もらっていなかった自分は、いわゆるバイト戦士だった。
講義よりもバイトの準備に情熱を燃やしていた。講義の予習復習は1秒もしたことが無かったが、塾でやる2時間の授業のために4時間準備する、そんな生活をしていた。
「普通バイトごときでそんなに本気になるか?」と思うかもしれないが、その塾でバイトしていた大学生はみな本気だった。
今考えればバイトごときでアホらしいが、「俺達は子どもたちの未来を背負っている!」という考えの集まりだった。
バイトに真剣になりすぎて、本業の学業が疎かになり留年する奴もいたし、ズルズル留年して結局その塾に就職する奴までいた。ここまで本気だとまるで宗教みたいだ。
自分も例に漏れずその本気集団の一員で、「成人式のために塾を休講にして良いわけない」と当時は考えていた。今振り返ってみると愚かな話だが。
なんなら成人式に出ずにバイトを完遂する自分を誇らしくさえ思っていた。本当に愚かな奴だなぁ。
結局成人式には出た方が良いのか
そんなの絶対に出た方が良いに決まっている。
ただ、自分は成人式に出なかったことを後悔はしていないんだよな。当時は「もしかしたら後から後悔するかもな」と考えていたが、全く後悔していない。
当時の自分に安心するよう伝えたいくらいだ。本当に純粋に、1ミリの後悔も無い。
でも、この「後悔が無い」というのは、成人式がどういうものなのか知らないからそう思えるのかもしれない。そういう意味では、「経験するという選択肢を選ばなかった」という後悔ならあると言えるのかもしれない。
経験するかしないかを選べるなら、絶対にする方を選んだほうが良い。例えそのせいで後悔することがあっても。
(ポエムみたいな終わりになったが、後悔しないことにする。)