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【漫画レビュー】偽りの生の中で真実を探す…「花と嘘とマコト」

今回は「花と嘘とマコト」という漫画を紹介します。

表紙からは百合っぽさが感じられますが、百合まではいかないです。女子同士の純粋な友情に少し切なさが混じった漫画です。

タイトル:花と嘘とマコト

著者  :あさの

出版社 :秋田書店

 

目次

 

「花と嘘とマコト」のあらすじ

夏休みの少し前、主人公であるハナの親友、マコトが突然に死んだ。しかし、代行症という人の機能を肩代わりするウィルスにより、死んだはずのマコトはまるで生きているように振る舞い始めた。

死ぬ直前、ハナから距離をとったマコトの真意を確かめるため、そして二人の友情が真のものだったのか確かめるため、ハナはマコトと共に暮らすことを決める。だが、ゾンビと化したマコトには肉体の限界が迫っており、残された時間は僅かしか無かった。

 

感想

表紙からは百合ものだなと連想されますが、そういう描写はないです。あくまで強い友情、という範疇と思います。

引用元:あさの「花と嘘とマコト」(秋田書店)

序盤はゾンビとの日常風景から始まりますが、徐々にマコトの肉体の限界や、感染している代行症について明らかになっていき、シリアスさが増していきます。

主人公の親友が死にゾンビになる、というところから予想できる通り、結末はハッピーエンドにはなりません。

引用元:あさの「花と嘘とマコト」(秋田書店)

マコトの肉体的な限界が迫る中、ハナはマコトの真意を中々確かめられない。そうやって切ない描写が募っていきます。

カタルシスとまではいかないですが、最後のシーンの僅かな救いを見ると、この本を読んで良かったと思えます。

 

最後に

というわけで短めですが「花と嘘とマコト」の感想でした。1巻完結かつ切ないという部類の中では、中々好きな漫画です。

 

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