前回に引き続き呪術廻戦の伏線っぽい所をまとめてみた。前回同様、ネタバレ注意である。個人的に重要だと思っている所はこんな感じで赤マーカーを引いている(それ以外の所は小ネタ程度に考えてくれればと思う)。
↓前回↓
※記事の内容については、物語が進み伏線の内容が明らかになるに連れ、追記していく予定
目次
呪術廻戦のあらすじ
常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、両親の顔を知らず、祖父に育てられた。祖父が逝去した夜、虎杖の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物・呪霊が現れてしまう。虎杖は「呪物」回収のために現れた呪術師の伏黒恵と共に、取り残された先輩を救うため校舎へ乗り込む。しかし、そこで窮地に追い込まれてしまい、虎杖は力を得るため自ら呪物「宿儺の指」を食べ、特級呪物・両面宿儺が復活する。
その後虎杖は「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ、死刑を宣告される。しかし、特級呪術師の五条悟の提案により、「すべての宿儺の指を食してから死ぬ」という猶予が与えられる。
かくして虎杖は都立呪術高専に入学し、呪術師としての人生をスタートさせる。
引用元:Wikipedia「呪術廻戦」
2巻の伏線っぽい所
・第8話「呪胎戴天-参-」~第9話「呪胎戴天-肆-」
「呪力による治癒は人間と違い呪霊にとってそう難しいことではないぞ」
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
宿儺が敵対してくる呪霊をボコボコにし四肢を切断するが、あっさり回復。四肢を復活させた呪霊は得意げな顔をしてみせるが、それに対して宿儺からは上記のお言葉。
初めて読んだ時は、何故呪霊にとって治癒が難しくないのかが疑問だった。ジャンプGIGAで連載されていた前日譚、東京都立呪術高等専門学校の中で夏油傑が「呪力による治癒には高度な反転術式を要する」と説明していたからだ。
人間が呪力を治癒に用いる際は、負のエネルギーである呪力をそのまま用いるのではなく、一旦プラスに変換する作業(これが反転術式)が必要だが、呪霊はそもそも呪力で構成されているため、呪力そのままを治癒に使えるという理屈らしい。
【宿儺の術式】
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
圧倒的な強さで特級呪霊をボコボコにする宿儺。最終的に呪霊は切断され3枚おろしになる。
「なんの縛りもなく俺を利用したツケだな」
虎杖の体のコントロールを奪った宿儺が、伏黒に対して言った言葉。"縛り"という言葉が強調されている。後に分かるが、術式を使用する上で"縛り"を課すことで、術式の効果や呪力を底上げできるとのこと(ハンターハンターの「誓約と制約」に影響を受けている?)。
「それでも津美紀は呪われた」
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
伏黒にとって大切な人であろう津美紀。また彼の父に関しても僅かに言及される。
「布瑠部由良由良」
「魅せてみろ!伏黒恵!」と煽る宿儺に対して伏黒が詠唱した言葉。秘策のようだったが、詠唱し切る前に虎杖が宿儺から体のコントロールを取り戻したことで、発動することはなかった。
・第10話「雨後」
【夏油の再登場】
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
ジャンプGIGA時代からの読者はここで度肝を抜かれたと思う。前日譚の「東京都立呪術高等専門学校」で死んだはずの夏油が生きている。ただ額にギザギザが追加されるという見た目の変化がある。
「あと一人乙骨先輩って唯一手放しで尊敬できる人がいるが今海外」
伏黒が乙骨憂太について言及。早く出てきてくれ憂太。
・第11話「ある夢想」
【虎杖と宿儺が交わした縛り】
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
1分間誰も殺さないし傷つけないという縛りなら、宿儺も大したことはできないのでは?と思うが…。現時点(2020年12月13巻)ではまだ契闊は唱えられていないが、物語の重要な局面で唱えられると予想。
虎杖が死んでしまうと宿儺も道連れで死んでしまうので、それへの保険なのかもしれないが、尺をとって丁寧に描写されていたので、何か企みがあるはず。
【三年の秤の存在】
五条が「僕に並ぶ術師になる」と評している秤だが、停学中であるという情報以外、全く描写がない(2020年12月13巻時点)。彼の術式に期待したいところだ。
・第12話「邁進」~第15話「領域」
五条と漏瑚の先頭がメインなので伏線っぽい描写はそれほど。
「そのうち君の体には宿儺の術式が刻まれる」
術式は生まれながらに体に刻まれているものと聞かされ落胆する虎杖に対し、五条が心の中で呟いた言葉。虎杖もそのうち斬撃等の術式が使えるようになるんだろうか?
「速い!ただ呪力で強化した打撃じゃない!なんだ!分からん!分からねば!」
五条に殴られた漏瑚の言葉。別に伏線でもなんでも無いが、1巻第2話で同じように五条に殴られた宿儺は「おそろしく速い?違うな」という反応だった。宿儺は五条の術式を見抜いてそうな気配があるが、漏瑚は全く見抜けていない。呪霊としての格の違いが分かるシーンだ。
「術式反転 赫」
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
反転術式が既に出てきているのに術式反転という似たワードが出てきた。
反転術式とは、負のエネルギーである呪力をプラスにして治癒等に使うことだが、術式反転はその名の通り術式を反転することだ。呪力を流して発動するのが術式だが、その反対である陽のエネルギーを流すことで術式の効果を反転できるとのこと。
五条の場合、本来の術式は"収束"だが、陽のエネルギーを流すことで術式が反転し"発散"となる。
・第16話「情」
「これで分かったと思うけど五条悟は然るべき時然るべき場所、こちらのアドバンテージを確立した上で封印に臨む」
夏油が呪霊たちに言った言葉。何気に真人はこのシーンが初登場か。
ほかどうでも良いけど気になった所
【虎杖が死んだ後の野薔薇】
虎杖が死んだあと、野薔薇が「そんな男が死んで泣き喚く程チョロい女じゃないのよ」と言いながら顔を歪めるシーン、野薔薇の人間性が出てて好きだ(当然伏線では無い)。
ちなみにこのとき、「仲間が死ぬの初めて?」と聞かれた伏黒が「同級生(タメ)は初めてだ」と言っているので、同級生以外では仲間を亡くしたことがあるということになる。あのとき亡くした仲間が実は生きてて敵として登場、みたいにならないだろうか(多分ならない)。
【バイトをばっくれた店員】
4人の義妹がいるというハーレム漫画みたいな境遇で、ちゃっかり呪術の才能があったのか、漏瑚から逃げおおせた店員。彼のその後は描かれるのか…!(描かれない)
【無量空処】
何回見てもかっこいい…。
「よく言うよ。呪霊の分際で」
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
夏油に「助けたいなら助ければいいさ。呪霊にそんな情があるかは知らないけどね」と問われた花御が何か言葉を返すシーン。アニメ中の花御の音声を逆再生することで「私達こそ人間ですから、あります」と言っていることが分かった。
このシーンの夏油、「呪霊の分際で」って言っている通り、協力関係にはあるが仲間とは思っていなさそうだ。あくまで狙いは呪霊操術のストックにすることなんだろうか。
「どんな女がタイプだ」
引用元:芥見下々「呪術廻戦」2巻(集英社)
東堂初登場時のセリフ。葵という名前の男性がいない訳では無いが、作者はなぜこの名前を彼に選んだのだろうか。
最後に
夏油が登場して特級呪霊たちとの戦いが本格化してくる巻。なのに思い返すと東堂のことばっかり頭に浮かぶのが悔しい。
今後も各巻の伏線っぽい所については、まとめ次第ブログ記事として書いていこうと思う。
↓続き